ひとときの涼を求め、深緑に包まれた山道をしばらく歩くと、岩壁に並ぶ二つの滝が、とうとうと流れ落ちる雄大な情景が目に飛び込んできた。
柔らかなシルクの布を広げたように扇状になって流れる不動滝(落差89メートル)と、轟音(ごうおん)とともに豪快に流れ落ちる権現滝(同82メートル)。長野県須坂市の米子大瀑布(よなこだいばくふ)は二つの滝の総称で「夫婦滝」として知られ、「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑(めいばく)でもある。
大瀑布へのアクセス道路は、県内に大きな浸水被害をもたらした2019年の台風19号(東日本台風)で崩れ、長らく通行止めになっていた。今年5月、修復工事がようやく終わり、約3年半ぶりに開通した。
かつては硫黄鉱山として栄えた歴史
不動滝の間近までは駐車場か…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル